モナトリエY

mon atelier Y - マダム陽子の妄想アートギャラリースペースです。

妄想インフォメーション27

 

わたくし


アトリエモナトリエY

マダム陽子です

 


あなたさまは人に質問されこう答えようとしたとき


口から出た答えは全く別の答えだった


なんてことはあるでしょうか


自分は違うと思っている


だけどじつはそれは違う答えではなく本当の答えだったとしたら


それはあなたさまからあなたさまへの確認の質問だったとしたら


心の声を引き出すために


実際はホントのところはどうなのでしょうか


たまにはこのような真面目なスタイルとしてスタートしてみました


充実した旅から帰りいつもの日常を過ごしていたある日のこと


1日オフのためのんびりと過ごし届いていた広報を読んでいると公共施設隣接のイベント会場で最北出身のピアニストが凱旋コンサートを開催するとのこと


さらにはそのイベントのボランティアスタッフ募集という記事もあり久しぶりに参加するのもいいな!と思いたったら即日で施設宛デンワするとあの施設長さまが出られ


わたくし広報に載っていたピアニストのボランティアスタッフに参加させていただきたい旨伝えると


ありがとうございます!慣れているあなたが参加されるとはとても嬉しいと話され広報には載っているが確認にと当日の時間など丁寧に伝えてくださる


スタッフ集合時間は午前10時半


まずチラシ折り込みやペンを挟めるなどの作業


折り込みは七百部でチケットはすでに完売


そして受付や会場案内そして売店のミニブースへとそれぞれ配置


開場時間は午後2時半


開演時間は午後3時


終了予定は午後4時半


そのあとは片付けなどの作業に入り終了後各自解散


そして当日の受付などの配置割り当ては来た時に伝えると話し昼食はどうするか尋ねられるが持参しますと話し互いに楽しみにしていますといいながらデンワを切る


わたくしは久しぶりの活動参加にワクワクしておりもしかしたらグランドピアノも近くで見られるかもしれないと思うとうっとりしていましたが


ふと立ち上がりアトリエの別室にある部屋のドアをそっと開ける


そこは音楽ルームとして利用可能だかこちらにきてから利用する機会がなく空室のまま


広さはグランドピアノが置けミニコンサートが開けるくらいのスペースがある


わたくしはピクチャーウインドウから見える風景が大好きでほとんどをこちらで過ごしていてこちらにはほぼ来ることはない


だけどここだけがぽっかりと空室ということが氣にもなっている


でも今はピアノを習ったり購入する予定は無い


もちろん今もピアノや音楽は大好きだけど言葉にできない違和感を感じている


そんなことをあれこれ考えながらもわたくしはそのドアをゆっくりと閉めその場を後にした


そしてその日をむかえわたくしはメイクを施しそしてお弁当や飲みものの準備


さらに着る服はスタッフとして動きやすい方がいいと思いフェイクレザーのパンツそして上着はコンサート会場なのでちょっとオシャレしたいと思いパープルをベースとした花柄のロングブラウス


襟元には船旅で購入したダーリンと奥さまのバッヂをセットをしてアトリエを後にする


そして車で会場へと向かうと駐車場はまだポツポツと車が止まっているのみ


施設内へと入り事務室をノックし入室


すると応接ミニコーナーで施設長さまと向かい合わせで女性お二方さまと話をしているがわたくしに氣がつきこちらに注目する


すると施設長さまが歩み寄りこのたびはありがとうございますと言いちょうど今ピアニストとマネージャーと打ち合わせしていたところでわたくしに紹介すると言われためわたくしはお名刺を準備


施設長さまはボランティアスタッフのマダム陽子さんで彼女はアトリエを主宰していますと紹介


そして一人の女性さまとお名刺を交換するとピアニストと記されておりさらにもう一人の女性さまはマネージャーと記載されていました


施設長さまはわたくしに自分の隣へどうぞといいわたくしは椅子に腰掛けお二方さまと向かい合う


するとピアニストさまは

 


あなたは楽器に携わっていますか?

 


と訪ねられわたくし大人になってからピアノを5年習っていたがここ数年は離れていると話すとやはり音楽に慣れ親しんでいたんですねとピアニストさま


そしてマネージャーさまも

 


とても器用そうな手をしていらっしゃいますね

 


といいわたくしありがとうございますと話す


すると施設長さまはマダム陽子さんはアトリエマダムの他にエッセイやラジオDJそして即興で講和もされるんですよと話すとおおといいお二方さま顔を見合わせる


するとピアニストさまはピアノがお好きならステージのグランドピアノを見ませんか?いまなら調律師がピアノを調律しています


その声にわたくしぜひみたいです!と即答するとお二方さまそして施設長さまは少し驚いた様子でしたがじゃあ行きましょうといいわたくしはスマホをマナーモードに設定する


そして舞台袖裏のドアを施設長さまがあけ静かに入室


するとそこには一人の男性さまがピアノに向かいワイシャツの袖をまくり耳を傾け鍵盤をボーン!と押し専用器具で音を調節する姿があった


わたくしはかたずをのみその様子をじっと見ていた


ピアニストが最高のパフォーマンスをするためにこうして見えないところで最大限に音を響かせられるように調節していく


その姿はピアノを弾くピアニスト同様一つのアート作品のようにも見えた


そして作業は終了しこちらへと振り向きわたくしたちに氣がつかれる


すると施設長さまがわたくしの紹介そして調律師さまを紹介いただきお名刺交換


わたくしのお名刺をみた調律師さまは

 


あなたもピアニストですか?

 


と聴かれハイと答えていた自分に驚く


そして調律したピアノを触れない程度の距離で撮影させていただきたいというとどうぞといわれわたくしスマホを準備


するとそこには美しく輝くグランドピアノがもういつでも弾いていいよ!と言わんばかりの完璧な姿にわたくしうっとりと見る


ふとわたくしはアトリエの空室の音楽ルームだったらこの大きさで十分大丈夫だなぁと妄想しながらスマホであちこちのアングルから夢中で撮影


わたくしお三方さまがいらっしゃるのをすっかり忘れてマニアタイムを楽しんでいました


そしてそれが終わると調律師さまの道具一式が見えこちらも撮影していいですか?と聴くと調律師さまは驚かれた様子ながらもいいですよといいわたくしそちらもパチリ


そんなわたくしの熱心な姿に調律師さまはピアノが大好きなんですねと話す


わたくしふとどうしてこの仕事に携わることになったのか氣になり尋ねるとビックリされながらも丁寧に教えていただきわたくしも興味深々で少しの時間お話させていただきました


そんなマニアタイムも終了しわたくしお三方さまへこのたびはありがとうございますと話し施設長と一緒に事務室へ戻る


そしてスタッフネームを手渡されわたくしは今日は売り子ブースを担当となりもう少しすると一緒に担当する責任者の方が来ると話す


それまでわたくしは折り込みしてもいいか聴くとぜひというのでわたくしはそちらへ向かい作業している方々さまへご挨拶しチラシを折り込んでいく


そして売り子担当の方が来られわたくしも合流し販売の準備をしながら合間に昼食を取っているとポツポツとお客さまの姿も見られる


そして開始時刻1時間前となりその姿は徐々に増え販売のお菓子や飲み物を買い求める方々も増えていき二人で協力し対応


するとマダム陽子さん!との声が聴こえわたくし顔を上げると公共施設のパパ職員さまファミリーの姿


どうしてこちらへ?の問いにわたくし今日はボランティアスタッフとして参加しているというとそうだったんですね!と口々に話すみなさま


今日は自分は休みでプライヴェートで久しぶりに音楽鑑賞されるとのこと


後にオサさまは公務としてこちらに来る予定で女性秘書さまさらには秘書ドライバーさまが今日は出番としてくる予定のこと


その後売店で買い物をされじゃあといい四人さまは会場ホールへとむかいました


そして開始時刻となりアナウンスや大きな拍手さらにはあのピアノの音色が聴こえてきました


ブース近くにモニター画面がありわたくしたち二人はその様子を見たりそして互いの趣味の話しなどをしながらのんびり過ごしていました


そして時間も終盤に近づいてきた時


突如どよめく声が聴こえわたくしたちは立ち上がりモニターを見る


するとピアニストさまが数人に支えられステージから袖へと移動したあと

 


ピアニスト体調不良のため一時中断いたします

 


とのアナウンスが入る

 


どうなるだろうと話しているとマダム陽子さん!の声が聴こえわたくし振り向くと駆け寄る施設長さまの姿が


慌てた様子でこちらへきてください!といいわたくし即座に施設長さまの後へ続く


走りながらピアニストが体調不良でステージに下がっているがあなたと話がしたいといっていると話す施設長さま


わたくしはどうしたんだろうと思いながらその場所へと向かう


そしてステージ裏へ行くとステージ袖の椅子に腰掛け頭を押さえながらも意識はある様子でマネージャーさまと会話しているピアニストさま


施設長さまがマダム陽子さんをお呼びしましたと声をかけるとああといい顔を上げる


表情は青ざめていながらもわたくしを見ると少し笑顔が見られた

 


そしてこちらにといわれわたくし側にいくとピアニストさまはこう話す

 


わたしは後僅かというところで貧血を起こしてしまいました

 


検査するほどではありません

 


ですがいまはステージに立ち完璧な演奏をするのは困難です

 


ステージを放棄することはしたくはないけれどやむを得ません

 


そこであなたにおねがいがあります

 

 

 

ピアノを演奏してほしい

 

 

 

その言葉にわたくしは驚き言葉なくピアニストさまを見つめているとさらにこう話す

 

 

 

あなたは5年ピアノを弾いたがそれからは鍵盤に手を触れていないといっていた

 


でもあなたと話して思った

 


遠ざかっているとはいえあなたはピアノをそして音楽を愛している

 


なのにそれを避けている

 


おそらくあなたは既存の音楽や楽譜に違和感を感じている

 


だから弾かなくなった

 


でもあなたは即興でトークもできると聴いた

 


それなら即興で楽譜のないメロディを弾くことができるとわたしは思った

 


あなたは心の底ではとっくに分かっている

 


そしてそれを熱望している

 


同じ音楽家としてあなたの氣もちはよくわかります

 


ぜひあなただけのハーモニーをこのステージで奏でてください

 


そうピアニストさまは静かにいい終えわたくしは涙が止まりませんでした


僅かなやりとりでわたくしの思いを全て汲みとるかのような言葉にあふれるものは押さえきれなかったのです


その様子を見ていた調律師さまも続く

 


先程自分の調律を影からそっと見守りそして調律が終わったあとピアノの写真を撮らせてほしいといい自分がどうぞというとあなたはとても嬉しそうな顔をしてカメラを向けながらピアノを愛おしむようにみていた

 


心からピアノを愛していなければそんなことはできません

 


そのあと自分にどうしてこの仕事についたのかなどと笑顔で聴きながらも真剣に熱意をもって聴くその姿

 


そんなあなたの弾くピアノを調律師としてぜひ聴きたい

 


そしてマネージャーさまも

 


応接室であなたの手を見た時そしてピアノを弾いていたと聴きわたしはなるほどなと思った

 


わたしもこの仕事に長く携わっていますがこんなにキレイな手をしている方を見るのは初めてです

 


あなたはその繊細な美しい手で自分を表現するために生まれてきた

 


あなたのその手は楽譜がなくともオリジナルのメロディを奏でることができる

 


あなたならできます

 

 

そうマネージャーさまはおっしゃいわたくしに一枚の美しい柄のハンカチを差し出しわたくし頷くのが精一杯ながらも涙を拭く


そしてその様子を静かにみていた施設長さまがわたくしをみてこう話す

 

 


即興ピアニスト マダム陽子さん

 


次のステージの準備は出来ています

 


あなたの出番をみなさん待っています

 

 

 

妄想インフォメーション28

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陽子